都市の喧騒をはなれ、高揚とくつろぎの場所へ。湖畔で過ごす1日限りの屋外イベントデザイン

- Project Information :
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Lakeside Cinema 〜チルアウト大津〜
- Date :
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Nov 2019
- Client :
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滋賀県大津市 都市再生課
プロジェクト概要
Outline
レイクサイドで思い思いの時間を過ごすという日常をつくりたい。五感を使って地域の魅力を堪能する、社会実験としてのイベント
滋賀県の象徴的な存在である琵琶湖。「Lakeside Cinema 〜チルアウト大津〜」は、琵琶湖の湖畔で多様な人々が思い思いに過ごしているという暮らしを日常にしたいという大津市の職員さんの熱い想いがきっかけとなり実現したイベントです。
湖岸なぎさ公園の利活用を検討する社会実験として企画した本イベントは、約20組の事業者・クリエイターとともに実現されました。テントサウナ、多彩なフード&ドリンク、グッズ、音楽に加え、琵琶湖を背景に設置した巨大スクリーンで『Kino Iglu』がセレクトした映画を鑑賞できる。五感を使ってローカルの魅力を体験できる構成です。
参加いただいた方も含めた多くの関係者が、滋賀県大津市が持つ確かなポテンシャルを感じる機会となりました。






プロジェクトの背景
Background
いつもそこにある景色が価値になる。地域の一意を見つけて届けるということ。
今回のイベント会場となった場所は、滋賀県の「なぎさ公園 市民プラザ」。湖面につき出した場所にある、展望のよい広場です。湖面を通して比叡・比良などの美しい山並みや琵琶湖大橋・近江大橋・市内の町並みが望めます。
このなぎさ公園をはじめ、滋賀県大津市は都市と自然が絶妙な距離感で同居した「場」を多く有しています。
どうすればこの資産をもっと有効に活用できるのか?どうすればもっと多くの方にこの魅力を知っていただけるか?という問いに向きあったひとつのケーススタディをつくることが、この取り組みの目標となりました。

眼前に広がる美しい景色。最寄りの駅から徒歩15分たらずの場所にこの公園があります。
プロジェクトのビジョンビジュアル
Vision visual
高揚とくつろぎが同居する空気感を可視化。この場所で過ごすひとときのイメージを共有。
普段は何もない静かなびわ湖沿いの公園に、多種多様なコンテンツがあらわれる。
地域に住む方にとっては、日常としてある風景がいつもと違う非日常の空間に。遠方の方にとっては、抜群の景観とエンターテインメントが融合した大津市ならではのイベントに。
湖畔の公園で、それぞれの背景をもった人たちが思うままに楽しんでいる様をつくりたいというイメージをビジュアルにしました。
プロジェクトのディティール
Details
当事者意識を持ったプレイヤーの存在が、地域をおもしろくする。
昼間は絶好のロケーションの中で味わうテントサウナや、多彩なラインナップでお届けするフード&ドリンク、ローカルの魅力を形にした個性豊かなグッズ、そしてLIVEで演奏される気持ちの良い音楽を愉しむ。
そして夕暮れ以降はこの日のために厳選された映画を、琵琶湖を背景に設置した巨大スクリーンで鑑賞する。
これら盛りだくさんなコンテンツをお届けできた背景には、これまで私たちが育んできたユニークなコミュニティとの信頼関係、そして何よりこのイベントの発起人である大津市の藤原周二さんのご理解や地域に対する強い想い、実行に移す行動力がありました。
当日は肌寒い日でしたが、程よい高揚感に包まれながら、レイクサイドで思い思いの時間を過ごす人たちの姿が確かにそこにありました。
【出店者情報】
◉映画
◉サウナ
◉ショップ
HUNTIME CYCLE STORE(ハンタイムサイクルストア)
to:トー(yacco × eau winestand)
◉音楽
FHSS (Yoake Records)
Wataru(W)
カナミネケイタロウ×山内弘太

市の職員さんたちが手づくりで用意してくださったガーランド







今回のイベントのために映画「グレイテスト・ショーマン」をセレクトしてくださった、旅する映画館『キノ・イグルー』の有坂さん

上映後、偶然にも湖上で花火があがるという奇跡のような瞬間がありました
プロジェクトのチーム
Team
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藤原 周二
大津市 都市再生課
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藤本 淳弥
シニアマネージャー / ディレクター
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岩崎 達也
代表取締役 / 編集長
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岸本 敬子
デザイナー・イラストレーター / 准教授
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黒田 純平
アートプランナー / キュレーター・ギャラリスト
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