体験デザイン

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プロジェクトの魅力を奏でる「音」の制作。サウンドデザイン実績紹介

プロジェクト概要

Outline

「音」という柔軟なメディア

株式会社マガザンは、コミュニティの力で文化的プロジェクトを生み出すクリエイティブチーム。

私たちが行っているプロジェクトの多くは、クライアントが今までやったことのない挑戦や、まだ世の中にない新しい事業を始めたいというアイデアを形にしていく、ということに日々取り組んでいます。

そのなかで、コンセプトづくりやビジュアルデザインと同じように、プロジェクトの魅力や想い、メッセージを表現する手法として「音」の制作を行っています。

「この企画のコンセプトを音にしました。」

音を提案する時の、自分たちのやっていることがこんな音になるんだ!というクライアントさんのリアクションがとても面白いです。

音は、映像/ウェブサイトなどソフトの面でブランドを印象付ける効果があるとともに、空間などのハード面でも体験に落とし込むことができる、柔軟に活用しやすいメディアです。

サウンドロゴのように、CMなどで企業や商品のロゴが表示される時の音の提案や、サウンドロゴから発展させて、空間のBGMや映像の楽曲の提案も行い、それぞれのプロジェクトで機能しています。

 

プロジェクトの発見

Discover

音の視点で考えてみる

サウンドデザインにあたり、ヒアリングとリサーチをとても大切にしています。

ただ単に面白い音や気持ちの良い音をつくることはできますが、「ユニークさ」「アイデンティティ」を感覚的に表現するためには、音にもストーリーが必要です。

自分たちのプロジェクトを音で表現する時、「なぜこの音を使っているのか」を明確に伝えられるように音選びを行いながら、受け手側にどんな印象を持ってもらいたいかを曲調に合わせてサウンドを設計していきます。

「音」という視点から「らしさ」を考えるとき、普段見落としてしまいそうなプロジェクトの面白さを、ロジカルにも直感的にも気づく良いきっかけにもなることが、サウンドをデザインするひとつの魅力でもあります。

プロジェクトのプロセス

Process

サウンドデザインの実績紹介

これまでにサウンドデザインを行ったプロジェクトを紹介します。

新しいプロダクトやアートスペース、ウェブサイト、企業のリブランディングなどなど、多岐にわたるプロジェクトのサウンドを制作してきました。

サウンドは、それぞれSNSや映像、ポッドキャストに使ったり、空間のBGMにまで発展させたりと、本当に幅広い活用方法で活かされています。

プロジェクトのディティール

Details

CORNER MIX

京都二条公園のそばで、地球にやさしく、持続可能な地域社会を叶えるミックスジュース専門店、CORNER MIX。

「まぜると、きっとうまくいく!」がコンセプト。

ひと、もの、ことをまぜることを通じて地域・食・カルチャーを育む、オープンなスタンドです。まぜること“MIXすること”が媒介となって、何かができる、何かを好きになるきっかけをつくります。

サウンドロゴは、看板で採用しているまわるサインポールのように、ずっとぐるぐると循環している「スパイラトーン」という音を中心に構成。

SNSのリール映像や、PODCASTのBGMやインサートとしてこの音を使用しています。

また、CORNER MIXのトイレでは、世界中の街の音・自然の音などの環境音をMIXしています。

いろんな情報に溢れる店内のBGMと違いをつけ、より有機的な自然のサウンドを流すことで、リラックスしたり、気持ちを切り替えたり、より豊かな時間をお手洗いでも体験していただくよう、空間設計とサウンド設計を行いました。

プロジェクトのディティール

Details

BASE ART CAMP

働き生きる人のための新しい芸術学校、BASE ART CAMP。

プログラムのゴールとして設定されている「登頂」をイメージしたサウンドロゴを制作。

山を登る足音と、高みに向かって上昇するサウンド、発見や気づきを最後に獲得するイメージの「ピッ」という音を最後に添えています。

サウンドロゴのイメージを踏襲し、講義・ワークショップが行われる会場のBGMも制作。メディテーション効果のあるアンビエント音楽で構成し、自分の表現に向き合うことのできる空間の演出に貢献しています。

プロジェクトのディティール

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2050 MAGAZINE

2050 MAGAZINEは、京都で新しい価値を生み出している人たちのインタビューを通して、いま京都で起きている様々な「変化」をお届けするウェブメディア。

「2050年CO2排出量正味ゼロ」という目標をイメージし、音は少し濁ったアンビエントの音から始まり、鳥のさえずりが聞こえるキレイな和音に変化させています。

サウンドロゴは、PODCASTのオープニングに使われ、そのサウンドを踏襲する形でインタビューのBGMのサウンドも制作を行いました。

プロジェクトのディティール

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SHUTL

伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として「未来のオーセンティック」を生み出すことをコンセプトとする、新しいアートスペース SHUTL(シャトル)。

現代の表現者が日本文化と出会い直し、自らの表現と伝統を結びつけることを、サウンドで表現。

「伝統」は、雅楽で用いられる楽器の笙からアンビエントサウンドを作成。その音と「現代」のリズムサウンドを組み合わせることで、2つの要素が一つに合わさり、「未来」を感じるサウンドとなりました。

プロジェクトのディティール

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チャコリチャコリ

世界一とも言われる美食エリア、バスク地方のバルの定番で、星つきレストランも御用達であるお酒、チャコリ。

「チャコリチャコリ」は、日本ではほとんど知られていないチャコリの魅力とその文化を届けるプロジェクトです。

ボトルをかかげて高くから注ぎ入れる「エスカンシア」という所作から生まれる音、バスク地方の豊かな自然を感じる環境音を使いながら、チャコリを囲んだ楽しい時間を表現するように、サウンドロゴをつくりました。

プロジェクトのディティール

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TAINEXAS

織物関連の事業から始まり、現在は自動車用電装部品・水中ポンプ事業を行う株式会社 田井鐵工。2018年4月に創業100周年を迎え、「TAINEXAS(タイネクサス)」のカンパニーブランドへ。コーポレートスローガン「BANSHUから世界へ」の理念の下、地域社会に根付いた企業活動を行っておられます。

TAINEXASのサウンドロゴを制作。実際に工場へ出向き、働いておられる方々の仕事の音を録音。また、会社・工場の周辺の環境音のフィールドレコーディングを行いました。

サウンドロゴは、スローガンの「BANSHU to the World」という声の音を中心に、未来・明日へ上昇していくようなサウンドを工場での仕事の音から表現。そこに環境音を配置することで、TAINEXASの仕事と地域の環境が溶け込む、先進的かつ有機的ななサウンドに仕上げました。

プロジェクトのディティール

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THE BLUE CAMP

THE BLUE CAMPは、トップシェフとともに海の未来を考えながら、自分たちだけのレストランを企画・運営する実践型のプログラムです。

受講生募集にあたってのPR映像のBGMとサウンドロゴの制作を行いました。

BGMは、豊かな海のサウンドを背景に、レストランの現場の臨場感を表現するために、包丁で切る音/炒める時に出る音など調理の際に生まれる音でリズムサウンドをつくりました。

サウンドロゴは、講師陣の「THE BLUE CAMP」の声とともに、オーダーする際のベルの音を使うことで、レストランのイメージが浮かぶよう表現しています。

プロジェクトのディティール

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WOWOOO

「Deliver designs where there is no design.(デザインなきところにデザインを)」というミッションのもと、東京都小金井市に拠点を置くブランディングカンパニー、COYOTE合同会社。

彼らのデザインワークを集めたウェブサイト「WOWOOO」のサウンドロゴを制作。また、サウンドロゴ以外にも、サイト内に音が隠れています。2023年6月現在、公開に向けて準備を進めていますので、どうぞお楽しみに!

プロジェクトのディティール

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NIOCAN

京都の地で100年以上の歴史を持つ第一工業製薬が開発した消臭・除菌プロダクト「NIOCAN」。

ネーミングのとおり、ニオイを瞬間キャンセルする、天然精油由来の消臭・除菌スプレーです。安心な成分でありながら強力に作用し、無臭空間を一瞬でつくります。

NIOCANのPRに向け、サウンドロゴを制作。

NIOCANの消臭方法である「中和消臭技術」が、音のノイズキャンセリングと同じアイデアで生み出されているため、ひと吹きでニオイのない空間に包まれる感覚をノイズキャンセリングの体験と重ね合わせて表現しました。

ノイズの含まれたアンビエント音が、「シュッ」というスプレー音とともに静寂になり、心地の良いサウンドへと変わっていくイメージを、サウンドロゴで表しました。

プロジェクトのチーム

Team

  • 武田 真彦

    プランナー / サウンドデザイナー